【汗による失敗談】毎朝の楽しい通学が一転 滝地獄 !

これは私が高校に入学して初めての夏を経験した時の失敗談です。当時、15歳で中学を卒業して、華々しい高校デビューのイケメンを目指していた私は、ワックスや制汗剤を付けたり頑張っていました。髪型は反町隆史風(ドラマのビーチボーイズの影響で)をイメージしマッド系ワックスを使い、制汗剤は女性受けしそうな【せっけんの香り】を付けていました。

高校は地元の高校では無く、自宅から駅まで自転車で15分、電車で30分、駅から徒歩15分程掛かる場所にありました。高校デビューを目指していた理由は、初めての電車通学で同じ高校に通う先輩に恋をしたからでした。それは地元の中学の1つ上の先輩でもあったS先輩。

上戸彩似の顔立ちで、ドストライクでした。こんな可愛いなら中学でも噂になるはずですが、先輩は高校デビューらしく、中学時代は目立たない存在だったみたいです。ある日たまたま、いつもの電車より少し早めの電車に乗った時に初めて通学中のS先輩に出会いました。私の中学時代は少し目立つ存在だったので、S先輩から話しかけてくれたのが、私が彼女を好きになったキッカケでした。

電車で会えることを期待して、意気揚々と

「A君だよね、同じ高校だったんだ。やっぱり、制服そっちの方が可愛いよね。こっちの制服ダサくて。」私が入学した際にちょうど制服が変わったので、うちの高校の制服が可愛くなったと少し有名になっていたのです。私は誰か分からずに、適当に会話するしか出来なくて、でもすぐに好きになってしまったのです。

それからはこの電車に乗るために、いつもより早起きして、先輩と一緒の電車に乗ることを目指して頑張っていました。そんなある日、最悪な日が私を待っていたのです。その日は気温が上がり、しかも雨が降っていて、湿度が異常に高い日でした。電車の中は、既に窓が曇る程の熱気。

あまりの滝汗状態に、その場を逃げ出す私

何故か、クーラーでは無く扇風機しか回っていない。雨の中、自転車を漕いで、電車に乗り込んだ私には地獄でしかありませんでした。しかも、こんな日に限って、先輩の目の前に立ってしまいました。私は緊張してしまい、いつもより余計に額から滴り落ちるくらい汗をかいていました。

しかも、こんな時に限ってタオルを忘れて、前の先輩に汗がかかってしまってました。私はすいませんしか言えず、S先輩は大丈夫って言ってくれてましたが、汗の匂いも制汗剤と変に混ざり臭くなってきて、尚更最悪でした。私はサウナばりに汗をかき、もうその場所にいれなくなり、先輩に何も言わず途中下車してしまいました。

あの日以来先輩に合わす顔が無く、電車の時間も変えて、制汗剤も付けすぎる事を気を付けるようになりました。制汗剤は適量を守ろうと誓った日になりました。

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