洗っても足の臭いがとれない。一日じゅう靴を履いて生活している人、ほとんど全員だと思いますが、
「この臭いはなんとかならんのか。」
と、思ったことも一度や二度ではなく最悪の場合、毎日靴を脱ぐ度に悪臭と戦っていませんかね。若い時の私は、まさにこの状態で仕事から帰ってきて靴を脱ぐと同時にあの臭いをかいでから
「うっ!」
まず、風呂場に行き足を洗っていましたが臭いが全然とれない。少ししてから本格的なな入浴状態に入り、今度は本隅々までていねいに足を洗うが若干臭いがのこっている。
このような経験は、誰もがしたことあるのではないかと。
・革靴で外回りの仕事がおおい。
・工事現場や工場の勤務で安全靴を履く。
・水回りの作業で長靴を履く。
・女性の場合ストッキングに直接パンプスやヒールを履く。
原因の一つは、上記全て通気性の悪さが関係していて、靴の中は冬でも高温多湿状態となって蒸れてしまうんですね。
私自身は、普段あまり革靴ははきませんが、過去から現在にいたるまでずっとガテン系の仕事に従事していたため一番蒸れやすい安全靴がお友達だったんです。
しかし、友人に登山に誘われたことから、アウトドア製品の機能性の高さを体験し、普段の生活でもそれらの製品を使用するようになり、結果として足の臭いとは決別することができました。
「仕事上、そんな登山靴やトレッキングシューズは履けない。」
大丈夫です。種類は少ないですが、同じ素材を使った製品がビジネス用の革靴、女性が履くパンプス、安全靴に至るまで存在します。 私が初登山で履いてから10年もはき続けた登山靴を紹介しながら、優れている点や欠点をお伝えしますので、最後まで読んで下さいね。
10年は逆に不衛生かも・・・汗
こちらの記事と合わせてよんでください。
目次
初めての登山靴はゴアテックスとロゴがはいっていた。
登山用の靴を購入するにあたってスポーツ店や登山用品専門店などをはしごしているうちに、雨合羽( レインウェア )と靴にはこの
「ゴアテックス」
という素材が使用されている事をしりました。 写真を見てもわかりますが、「GORE-TEX」とかかれています。実はこの靴はナイキの NIKE AIR WALLOWA MID 2 GORE TEXというナイキのACGシリーズの製品です。
NIKI ACGと言うのは、ザックリ言うとナイキのアウトドア部門の呼び名だそうです。
「ACG」は、「オール・コンディションズ・ギア」の頭文字をとったもので、
「どんなコンディションでもいけますよ」
な感じのコンセプトで作られた部門だそうで、要するに登山に限らず日常生活のどんな場面でも使えるって事です。
しかし、現在この靴は中古でしか取引がないようで、おまけにこんなカッコいい名称だったとはこの記事を書くまでしりませんでした。
この靴がまさに初めて登山をした時に履のいた靴で10年経った今でも履いているい私のお気に入りの登山靴なんです。
都心での梅雨や突然の豪雨にも強い!ゴアテックス素材とは
ゴアテックスと言うのは、アメリカのWLゴア&アソシエイツと言う会社が製造している 防水透湿性素材(ぼうすいとうしつせいそざい)の名称で登録商標もされています。
1平方センチメートルに約14億個もの微細な孔(0.2ミクロン)を持つ「水蒸気を通し、雨風は通さない」防水透湿性素材。PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)を特殊延伸加工して作られるフィルムとポリウレタンポリマーを複合化した極薄フィルムで、3レイヤー地で耐水圧45,000mm以上、透湿性13,500g/m²・24hrs(JIS L-1099B-2法)を初期値(参考値)で達成し、洗濯20回後もその性能は変わることはありません。
防水透湿性素材(ぼうすいとうしつせいそざい)は、ゴアテックスだけではなくて、その他のメーカーでもつくられていて、例えば、私が愛用しているコロンビアという会社のアウターはオムニヒートと呼ばれれています。
この製品も凄く良くて、いずれ記事としてお伝えしたいと思っています。 と言う事で、なにが優れた機能かというと。
・外からの雨の侵入を防ぐ。
・外からの風の侵入を防ぐ。
・内側の湿気は外に放出する。
この靴買った店の従業員さんも登山を誘ってくれた友人も、しきりに説明してくれた素材の優れた点がこれだった訳です。
どう凄いかって、例えばですが、スニーカーなどメッシュ素材を使用してる靴はたしかに通気性はよくて、靴の中が蒸れる心配はありませんが、同時に雨が降ったり、水たまりに足を突っ込んだりすると、たちまち浸水してしまい、足汗が多いとか問題にならないくらい酷い状態になってしまいます。
また、雨合羽もおなじで、自転車をこいでいる時など雨は防いでいるのになぜか内側が、ビショビショになりますよね。体温が上がって汗をかいたりして内側に水蒸気が発生してもそれを外に放出できないので、結局蒸れた状態になって、
「汗臭い、足臭い」
になってしまうわけです。 この蒸れを防いで靴の中の湿度を一定に保ってくれるうってつけの素材が防水透湿性素材(ぼうすいとうしつせいそざい)なんです。
「防水機能」とある靴ではだめですか
「防水機能」と書いてあったりタグがついていたりする靴が量販店などでうられていますが、値段が大変リーズナブルでつい買ってしまいますね。
しかし、実際には全然防水になっていなくて、みるみる靴の中が浸水してしまった、なんてことになりやすいです。
防水モドキには注意
よくよくタグを見てみると、
「ソール部から3.0㎝まで4時間防水」
と書いてあったりします。
要するに靴の下の部分だけ防水効果のあるフィルムが貼られているだけで、せいぜいちょっとした水たまり程度なら大丈夫と言う程度で、雨が降った時の上からの水の侵入は全く防げないようです。
防水透湿性素材を使用したアウトドア用の靴なら防水機能も優れている
登山靴までは要らないにしても、防水透湿性素材を使用した物を選べば防水機能も大丈夫です。
ただ登山靴とかトレッキングシューズのほうが、より頑丈に作られていて縫製がよりしっかりしている分、浸水はより防げますね。
現在も使用しているこのナイキの靴は、実のところもう登山では使用できません。
よく見るとソ-ルが剝がれかけている部分を発見したからです。 しかしながら、防水機能は未だ健在で、雨の日でも過去一度も浸水した事はありません。 買った時は28000円位しましたので、ここら辺は値段相応かなといったところです。
防水透湿性素材とメリノウールの靴下を組み合わせれば鬼に金棒
防水透湿性素材の優れた機能がわかった所で本来の目的である足の臭いを抑える事に関して言うと、
製品選びのポイント
靴は必ず通気性の良い素材の製品を選ぶ。
湿気を除去してくれる素材の製品を選ぶ。
足汗はメリノウール素材の靴下で吸収する。
この靴と靴下の双方の優れた性質を掛け合わせて、靴の中の湿度と温度をできるだけ一定に保つのがベストかなと思うわけです。
上の写真はそれぞれの靴にメリノウールの靴下を履いている様子を撮影した物ですが、右側の写真は現在仕事ではいている安全靴でメッシュ素材でできています。
しかし、これだとさすがに冬は足元がスースーして寒いんですよ。それをウールの靴下が寒さを補ってくれて、作業がはじまり体が暖かくなってくると足元はベストな環境になるわけです。
左側の写真のナイキの方は、通勤時に毎日履いていて急な雨でも大事な足元をぬらさないように防水透湿性素材の性質をいかして対処しています。
現在では、安全靴も防水透湿性素材の製品がありますが、私の場合は倉庫内作業なのでそこまで必要ありません。 通勤と仕事場とで靴を履き替えて使用する今の組み合わせで足元は快適に保たれています。
タウンユースでも活躍する防水透湿性素材
タウンユースで一番機能がためされるのは、やはり安全面です。登山靴、トレッキングシューズはファッション性からするとイマイチですが、靴底が滑りにくくなっているのでビルのエントランスなどでのスリップ事故は防げるのではと思います。
ソールについて
私のナイキの靴は、ゴアテックスもさることながら
「Vibramソール」
という、イタリアのソール専門メーカーの物が使用されています。
自社のソールでなくこちらのメーカーのソールを採用している製品も沢山あって防水透湿性素材ならゴアテックス、ソールならVibramソールと言った感じでしょうか。
多くの靴メーカーが採用していて、その信頼の高さがうかがえます。 ソール専門のメーカーが存在している事も登山を通して初めて知りました。靴選びの時には手にとって是非、裏を見てみて下さい。
防水性について
それから急な雨でも少しもあわてる事なく対処できます。そもそも、登山の時はずっと雨にさらされて歩き続けても大丈夫な訳で、少々強い雨でも少し歩いて建物の中や駅などに駆け込む位の時間なら全く問題ないでしょう。
透湿性について
最後はやはり、蒸れないことです。夏の暑い時期に街に繰り出して買い物をするとなると汗もかくし、結構歩きますよね。
そんな時でも足元は快適な状態を保ったまま街歩きできます。本格的な登山靴だとソールが硬くてかえって足が疲れますが、先程から紹介しているトレッキングシューズ系の物だと靴底はかなり厚いけど、適度にクッション性もあって足に負担がかからず歩行できます。
ビジネスシューズとして
今は、登山靴だけではなく、ビジネスシューズや女性用のパンプスでも防水透湿性素材を使用した製品があります。種類はまだ少ないですが、リーガル(REGAL) 、マドラス(madras)、ASAHI/アサヒシューズなどのメーカーから出ているので、調べてみてください。
防水透湿性素材のまとめ
・水の侵入を防ぐ
・風をさえぎる
・湿気を外に放出する
・足が蒸れにくい
・スリップ事故を防ぐ
・靴底が厚いので背が高くなる
・疲れにくい
欠点
・ビジネス系は種類が少ない
・値段が高い