足の臭いで思い出す楽しくて そして臭かったスキーの思い出

スキーブーツ

だいぶ前の話ですが、当時32歳位だったか私の友人で足の臭いが少し気になる奴がいました。

普段は外で会っているので、足の臭いが気になることは稀です。しかし、そいつの家に行くことが度々あり部屋に入ると毎回

「う~何か臭うなぁ・・」

と思い探ってみると、やはり彼の足の臭いのようです。

まぁその時はあまり長居もしなかったので、彼にそのことを告げる事もなく家をでました。

私は人より鼻がいいのは確かですが、前から彼の足には何かあると薄々疑っていました。

ある日彼と一緒にスキーに行った日のことです。

その日は天気もよく絶好のスキー日和で、シーズンも終わりかけの3月、気温も高く何本が滑ると汗をかくほどでした。

喜び勇んで朝からガンガンに滑りました。帰りの車が大変なことになるとはつゆ知らず・・・

自分の足が臭いという自覚がない友人でものけぞる程の悪臭

程よく疲れた体で、ウエアーを着替え帰り支度をして、

「さぁ出発!」

と車に乗り込んだところ、

「ううう・・なんじゃこの臭いは・・」

普段、自分の体の臭いは自分ではわからないことが多いと聞きますが、私からすると以前から若干足が臭かった彼は、自分の足が臭いということを全く気付いていない様子。

しかしこの日は違っていました。

あまりにも強烈な臭いなのです。おそらく汗をかくほどの日差しが降り注ぐいい天気だったのとおまけに密閉性の高いスキーウェアとスキーブーツです。

この条件では足が蒸れて当然ですよね。

車の中は酷すぎる足の臭いがまたたくまに充満し、車の窓を全開で走っているにもかかわらず、入ってくる風の中にもまだ臭いが残っている状態です。

天気がよくて気温が高いといってもスキー場は山だし、ずっと窓を開けて走っていると体も冷えてきて今度は寒くなってきます。

しかたなく車の窓を閉め切った密室状態で私たち2人はこの酷い足の臭いを我慢するしかありませんでした。

当然、彼も自分の足が臭いことを自覚することとなったのです。

非情にも足を洗って臭いとおさらばするはずが まさかの「本日、改装の為休業」

定休日の看板

 

30分ほど走ると温泉の案内板発見 !

何よりも早くその温泉について足を綺麗に洗って、

「この臭いとの闘いに終止符をうつか!」

こんなセリフが頭に浮かんで消えませんでした。

「あl温泉の看板が見えた!」

あと3kmもうすぐです。

車を飛ばし温泉へ直行!しかし、なんとこんなことがあるのか間が悪いというのか、温泉の前の看板に

「本日、改装の為休業」の文字。

「ううう・・」

愕然としました。

当時はスマホみたいな便利なものはなく、「すぐ検索して別の温泉を探そう。」と簡単には行かなかった時代です。

「もっと調べとけばよかった。」

後悔の念が・・・

しかし、足の臭いを何とかしたいと思う気持ちは相変わらず強かったので近くに代わりの施設はないか、20~30分探しましたが発見ならず。

「とほほ・・・」

楽しかった思い出は足の臭いとともに鮮明に記憶に残った

こうなったら帰るまで約3時間我慢するしかない。

途中の高速道路のサービスエリアで休憩した時に、彼はトイレで冷たい水で応急処置的に足を洗い、靴下をかえたりしました。

そのかいあって多少は臭気レベルがさがったようです。

しかし、今度は脱いだ靴下から放たれた臭いか強烈すぎて、思わず

「その靴下捨てたら ! 」

彼はなんとも申し訳なさそうな顔をしてコンビニ袋にそそくさと靴下を丸めてゴミ箱へまっしぐら。

今となっては笑い話ですが、彼とスキーへ行ったことを思い出すたびに、楽しくて そして臭かった記憶がよみがえってきます。

人間の嗅覚で感じたことは記憶に最も鮮明に残るというのは本当のようです。

できればいい匂いで思い出してもらえるように

どんなに辛い体験も、年月がたつほど「懐かしい」思い出として記憶されますが、あんまり足の臭いとリンクして思いだされてもどうかなと。

音楽でも、あの曲が流行ってた頃は大変だったとか楽しかったとか記憶に残るように、匂いも記憶の中に残りやすい。

だとすれば、やはりいい匂いと一緒に思い出してもらいたいと思って、日頃の臭いケアをやってます。

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