私は遺伝なのか、親父譲りでワキガが臭う。高校生時代は常にワキガの臭いが気になっていた事を思い出す。
その頃どう対策していたか回想してみようと思う。
自分でワキガに気付いたのは中学生の時だった。その臭さに大変困っていたが、
- 一番気にしたのは高校生時代。
- 毎日風呂に入る事を日課にしていた。
- 臭いを消す薬を買って毎日使っていた。
- 夏は結構臭う。
- 本格的にワキガ治療も考えていた。
- ワキガが臭いと言われた事は今迄一度も無かった。
以上の6項目は私が高校生の頃に気にしていた内容で、要するに生まれつきのワキガの臭いをなんとか気づかれないように、あの手この手で対応していた。
今思うと中学生位からまわりの生徒も皆だいたい汗臭くなっていて、あまり気にする程でもなかったのかとも思うが、今まさにこういう問題に直面しているのであれば読んでほしい。
目次
ワキガでなくても高校生はだいたいのヤツは臭いと言う事実
中学生位から男子も女子も体が大きく変化してくる時期で、学校でもクラブ活動は必ず運動部に所属して小学生の時とはくらべものにならないくらい活発に運動する機会が増える。
そうなると、汗をかいてそのままにしている生徒が大半で、特に体育の授業の後は教室全体が何となく汗臭くなっていた。
私の高校生の時代は、今から40年位前になるので今の高校生とは環境もだいぶ違うとは思うが、教室が汗臭くなった時は自分のワキガの臭いもかき消されるようで安心感があった。
逆に清掃の時、窓全開で空気の入れ替えをした時は自分のワキガの臭いが目立ってしまうのではないかと心配になり、そそくさとトイレに入って常備していたワキガ用の薬をつけて何食わぬ顔して授業を受けていた。
この状況は高校3年間ずっと続いた。
ワキガはフェロモンのなごりなのか
そんな中でも一番気にしたのは、女子生徒と接するときで、高校生になってから始めた作詞が結構女子生徒の間で評判になり、かなりもてていた。
ある時、女子生徒に囲まれて写真を撮った時、誰も「臭い」とは言わなかったが、こんなに接近して大丈夫かなと心配になり、恥ずかしい思いで一杯になった。
ひょっとしてワキガにはフェロモン的要因でもあるのかと思う程女子生徒によく囲まれた。
まあ、都合の良い勝手な想像ではあるが、ワキガの悩みをかかえる私でもこんな嬉しような、恥ずかしいような思い出がある。
通学電車の中は毎回緊張の連続
逆にこんな事もあった。
電車に乗った際に隣に座った女性のワキガの臭いが酷くて凄く嫌な思いをしたことがあった。
自分も重度のワキガをかかえているにもかかわらず、同じ境遇の人に会うと思わず嫌悪感が芽生えてしまうのである。
本当に身勝手なもんだと思うと同時に、皆が私に気を使ってくれているんだな悟った。
一体今までワキガの臭いでどれだけの人に気を使わせたのかと思うと、かなり心が痛み落ち込む日もあった。
高校生の頃は混んだ電車に揺られ都市部まで行っていたので、電車の中でも臭いを拡散していたと思う。
嫌な顔をしたり、あらかさまな態度をされたりした事は一度もなかったが皆我慢していたんだろうな。
電車で学校に通うようになった最初の頃はかなり周りに気をつかっていたが、電車は人が多くて、汗やら香水やらの色んな臭いが混ざりあっている。
おまけに部活などで帰りが少し遅くなると酒の臭いがプラスされていて、まあ私のワキガも臭っていたとは思うが劣悪な環境の中でも自分のワキガの臭いがまぎれると思うと不思議と安堵感があった。
教室でも電車の中でも、普通はクサイ臭いは嫌なものだが私は少々クサイ方が安心できたと言うのは皮肉なものだ。
ワキガと酸いも甘いも学生時代
ワキガ体質だったせいもあって高校生活は友達と接するよりは、一人で作詞して過ごす時間の方が長かった私ですが、それでも在学中に一人の女子生徒と付き会う機会があった。
その時、
「○○君は色んな臭いがするからお風呂に入りましょう」
と、言われた事が有る。
「やっぱりワキガが臭うんだろうな、気をつけないといけないなあ」
と、高校生ながら付き合う女性ができるとよりいっそうその思いが強くなった。
風呂に入っていなかったわけではないが、この日をさかいに頭を洗う時間より脇の下を洗う時間の方が長くなった。
当時は今ほど気の利いた「臭いを抑える」効果の高い石鹸などはあまり種類がなくて唯一「薬用石鹸」と呼ばれる石鹸があってそれを使っていたと記憶している。
また、どうしてもワキガを直したい思いが強くなり、手術も考えて親にも相談していたが話をなんとなく濁されてしまい、結局は皮膚科に通院をしてワキに塗る薬を処方してもらうにとどまった。
この記事で「薬」と言っているのは、こういういきさつでの処方薬の事を言っている。
現在は市販、もしくは通販でもかなり優れたデオドラント商品が数多くあり、実際に私も使用しているが、私のような比較的重度のワキガでもかなり臭いを抑えてくれるので、手術を考える前にその辺も調べてみるとよいと思う。
今更と思う今日この頃だが家族の前ではワキガ対策継続中
親父も年を取ったが子供の頃から現在に至るまで、親父のワキガが臭いと思った事は一度も無かった。
私には姉がいるが、姉は風呂にもろくすっぽ入らない親父は「臭い臭い ! 」と、言いまくり、一緒に行動するのは嫌だと私によく言っていた。
私も姉から同じ事を言われないようにと思っていたが、私の場合むしろ幼少の頃は親父のワキガの臭いも、いとおしいとさえ思っていたから不思議なものである。
現在は、会社も辞めて親父との二人生活をおくっていて、あまり人と頻繁に交流することがなくなった事もあって、殆どワキガの事は忘れている。
しかし、姉は相変わらず「親父が臭くてたまらん」と、よく言っている。
会社にいたときに同僚から、誰でも老人になってくるとあまり風呂に入らない傾向にあると聞いていたので、その事をそっくりそのまま姉にも言っだが中々納得しない。
しかし、こんな口うるさい姉も、私に対して「臭い」と言った事は今まで一度も無くて、今でも毎日風呂に入ってちゃんとワキガ対策の努力をしている効果はある程度あったかな。
高校時代は、手術をしてでも直したいと思っていたが、私ももう56歳。今更と思う今日この頃です。
過度に気にせず前を向こう
冒頭にあまり気にする程でも・・・と書いたが自分にコンプレックスがあるとどうしても気になるし、周りから誹謗中傷的な事も言われたりする。
私の場合はワキガで周囲の反応がいちいち気になったり、それが原因かどうか同じクラスの生徒から、からかわれたりして随分と嫌な思いもした。
しかしそんな時は、一度自分がかかえている問題は横においといて、自分がやりたいなと思う事に集中するといい。
私は作詞に興味が湧いたので一生懸命やった。
何でもいいから集中して一生懸命やると何だかよくわからないけどまわりの環境が変わってくる体験をするだろう。
中学や高校生の頃は頭も体もやわらかいし、何をやっても一生のうちで一番伸びる時期で、勉強でもスポーツでもあるいは楽器演奏などの技術の習得など何でもできるしおまけに覚えも早い。
そういう時期に回りの環境に左右されて何もできなかったではあまりにも勿体ないと思う。
40,50歳になった時に若い頃に何かしら努力した人は、話をすればどこか魅力的だし尊敬に値するようなその人の生い立ちを聞くことができる。
また、なにも努力してこなかった人は、歳だけ取って中身はすっからかんな印象を受ける。
バラ色の高校生活でなくてもいいので、是非、前を向いていて欲しい。