敏感肌でも安心 パッチテストで石鹸選び

二の腕の柔らかい部分

いくら加齢臭、体臭対策といっても自身の肌に悪影響を及ぼす石鹸やその他のボディーケア製品を使ったのでは本末転倒ですね。

自身が敏感肌であるかどうか、または肌に対して刺激性のある石鹸や化粧品を調べるのためのパッチテストは自宅でも簡単に行うことができます。

一手間掛かかりますが、肌に合っているかどうかを見極めるには必要です。特に少しでも良くない反応が出た場合には、それを使用することで肌トラブルの原因にもなるので、肌荒れを予防するためにも使わないようにしましょう。

パッチテストとは

パッチテストとは、簡単に言うと化粧品、石鹸、アロマオイル、ヘアカラーなどに含まれる薬剤などが自分に合っているか、肌に悪影響が出ないか初めて使う製品に対してアレルギー反応の有り無しを調べるテストのことです。

そもそも肌を構成する皮膚は、およそ一ヶ月をかけて真皮層で細胞を作り出して、それが表面に押し出されることで表皮となります。見えている部分の肌は絶えず新しいものと変わることによって、そのバリア機能を維持しており、また傷ついても回復する能力を持っています。

敏感肌の特徴

肌の状態は人によって違ってきますが、特に皮膚がダメージを受けやすい状態が敏感肌と言われます。基本的には紫外線や雑菌、化粧品などの刺激を受けやすい肌質のことです。

生まれつき肌の弱い人もいれば加齢によって肌が弱くなる人もいます。また環境によっても肌質が変化し、不規則な生活やタバコや飲酒、ストレスなどによっても肌が弱くなることがあります。

敏感肌になることで皮膚本来のバリア機能が低下し、肌荒れが酷くなり指先などはヒビ割れや、あかぎれなどが発症し、美容以前に生活に支障をきたします。このような状態になる原因としては肌細胞の水分と油分のバランスの乱れや、細胞の代謝能力の低下などがあります。

何らかの理由で代謝能力が低下すると、真皮層での新しい細胞を作る速度が低下し表皮の新しい細胞の入れ替えが進みません。古い細胞はそのバリア機能が次第に低下していき、水分が失われ乾燥気味になります。

さらに表皮のバリア機能の低下によって、それまで真皮層まで届いていなかった紫外線や刺激が届きやすくなり、真皮層もダメージを受けるようになり新しい細胞を作る速度がますます低下するといった悪循環に陥ります。

このような状態で、刺激性のある石鹸や化粧品などを使うとさらに表皮と真皮にダメージを与えるため、いつまで経ってもこの過敏な状態を改善することができなくなります。敏感肌を改善するためには、肌への刺激を防ぎ代謝能力を高めることが必要不可欠なのです。

パッチテストで敏感肌を改善する目安に

改善点としては刺激の少ない石鹸や化粧品を選んで使うことや、日焼け止めクリームの塗布、また保湿することで失われやすくなっている水分を保つことも重要なポイントです。

それ以外にも、肌の調子を整えるサプリメントの摂取や食生活の改善、生活習慣の見直しなど体の内側からのケアが挙げられます。 肌そのものには本来は一ヶ月程度で新しい細胞に入れ替わる能力がある事は、前述しましたが、その代謝の邪魔をする要素を取り除くことで状態を改善することができます。

このため普段から使っている石鹸や化粧品が、肌への刺激など悪影響がないかパッチテストを行って極力肌へのダメージが少ないものを選ぶことが大切です。

パッチテストのやり方

二の腕

テストを行う製品を腕の内側など皮膚の柔らかい部分に塗布する

やり方としては、化粧品の場合にはそれらを綿棒などの腕の裏側に付けて、絆創膏などを張り付けて密着させた状態にします。

石鹸の場合には水で溶かしたものを同じように腕の裏側に付け、絆創膏などを張り付けて密着した状態にします。

ちなみに腕の裏側に塗布する理由は、肌質が顔の肌と同じ性質のものであることや、肌の中ではもっとも弱い部位であるためです。このため腕の裏側の部位で反応が出なければ他の部位で使用しても問題ないといえます。また腕の裏側であれば反応が出てもあまり目立たないといったメリットもあります。

24時間から48時間そのまま肌の変化を観察する

このようにテストしたい物質を絆創膏によって密着させて、反応の出方を調べます。時間としては丸一日か二日程度は置いてみて絆創膏を外して塗った部位が赤くなっていれば、肌が過敏に反応していると判断することができます。

真っ赤に出ている場合にはかなり強い反応と言えますから、使用するのは避けた方が無難です。少し赤くなっている程度でも使用するのは注意が必要です。このような反応が出る場合には肌へのダメージがあるため、特に強く反応が出ている場合には使ってみたい製品でも使用するのはやめましょう。

敏感肌用として売られている製品でもパッチテストを行う

一方で市販されている製品の中には敏感肌用として売られているものもありますが、これらはメーカーがあくまでも多くの被験者へのパッチテストを行ってみて問題がないと判断されたものです。

しかし、肌の状態は個人によって大きく変わってくるため、肌が弱いと自覚している場合には、どのような商品でも、自身でパッチテストを行うことが大切です。

反応がでる物質の特定までできれば次回の製品購入に役立つ

また、特定の物質によっては反応が出る場合もあります。

テストのためにだけに石鹸や化粧品を購入するのが勿体無いと思った場合には、化粧品販売店などにあるテスターを使ってパッチテストを行い問題がないか確認してから購入したり、またお試しセットなどを取り寄せて、テストしてから購入するかどうか判断するといったことで出費も抑えることができます。

パッチテストやり方まとめ

用意するもの ・綿棒 ・絆創膏 ・小皿

やり方

1. テストする製品を綿棒につけて二の腕の内側に塗布する。

2. 塗布した部分の上から絆創膏を張り付ける。

3. そのまま24時間から48時間、様子を見る。

4. 絆創膏をはがして、腫れ、かゆみ、赤身が出ていないか確認。

製品別のやり方

1. 化粧水、美容液は、二の腕に直接塗布する。

2. お石鹼、洗顔石鹼、シャンプーは、小皿の上で水と混ぜて薄めたものを絆創膏に塗って二の腕に貼り付ける。

3. ヘアカラー、脱毛クリームは、パッチテストのやり方が記載されているので、それに従っておこなう。

 

 

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