完璧なアラサー女性はワキガだった テーブル越しにチーズの臭いが

キャリアウーマン

大学を卒業し、ある化粧品メーカーに就職しました。入社後しばらくして知り合ったのがA子さんでした。出会いのきっかけとなったのは、企業の異業種交流会でした。商社勤務のアラサー女性の彼女は身長170センチで長く細い手足を持つ女性でした。

ファションセンスが良く、小顔の美人で、肌や髪のお手入れも完璧でした。完璧なのは容姿だけでなく、話術にも長けていて話題も豊富で機転が利く彼女との会話はとても楽しくて、彼女のまわりにはいつも人が集まっていました。

女性でも憧れる程の存在だった彼女のしられざる裏事情とは

女性の私が憧れる存在です。とても気さくに接してくれますが、時々プライドの高さが見え隠れしていたので、やや気を遣う存在でした。同年代だったせいか、彼女と親しくなり、プライベートで食事に行くようになりました。仕事の話だけでなく、彼氏や結婚観などについても話すようになりました。

大変魅力的な彼女は、男性に告白されることが多いのですが、なぜか交際が長続きせず、不思議に思っていました。そんなある初夏の休日に、彼女とランチに出かけました。颯爽と現れた彼女は完璧な装いでした。

しかし、そんな装いとは裏腹に少々気になるチーズの臭いが。そうですワキガの強烈な臭いがしたことです。例えるなら、ドリアン、または口に入れるのを躊躇するようなかなり癖のあるチーズの臭いです。きっと汗をかいたせいだと思いましたが、その臭いはレストランのテーブル越しでもわかるほどでした。

完璧なキャラクターとのギャップに困惑

プライドの高い彼女に、こちらが臭いに気付いていることを悟られないように必死で、料理や会話に対して全くの上の空の状態でした。デザートの前に彼女がトイレに立ち、戻ってくると臭いが軽減されていました。

きっと、彼女もわきの臭いを意識し、何かしらのケアをしたのだと思います。自分でも気にしているのだと思い、彼女が気の毒になりました。けれど、彼女の完璧な容姿や振る舞いと、ワキガの臭いのギャップに困惑したままでした。

臭いをケアした彼女 新しい彼の存在が・・・?

もしかしたら、彼女の異性との交際が長続きしないのは、失礼ながらワキガのせいかもしれないとも思いました。その後も彼女と何度か食事に行く機会がありましたが、夏場はやはり臭いが気になります。

しかし、一年が経過した翌年の夏に、いつものように彼女と会ったのですが、ワキガの臭いが全くしなくなっていました。

実は少し前に新しい彼ができたのですが、その彼についてこんなことを言っていました。

「彼は正直で何でも言ってくれるから信用できる」

アラサーちゃん

 

と。もしかしたら、その彼にワキガの臭いを指摘され、手術に踏み切ったのかもしれません。それからしばらくして、お二人はめでたく結婚しました。臭いって、人の人生までも左右するのだとつくづく思いました。

 

 

コメントは受け付けていません。